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重要な役割を担っている技術士とは? [AD]

 技術士とはと聞かれて、具体的に説明できるのは、ごく一部の関係者くらいでしょう。日本の科学技術における最高位の国家資格でありながら、まだまだ認知度の低いのが現実です。
しかし、技術士は21の技術部門で、コンサルティング業務をはじめとして、企業の業務、公的機関や行政への協力、海外支援など、活躍の舞台は多岐にわたり、いずれも重要な役割を担っています。年を追うごとに各業界で技術士の注目度が高まり、例えば建設業界では、公共工事の入札に参加する企業の経営事項審査項目のひとつとして技術士取得者数が評価されているのもそのひとつです。
また、大手企業の中には資格取得者をビッグプロジェクトに配置したり、報奨金を支給するケースも出ています。

 先に述べたように技術士は、国による資格認定制度で「科学技術に関する技術的専門知識と高等の専門門的応用能力および豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた優れた技術者の育成」を目的として、文部科学省が所管しています。
当然のように技術士の名称は、有資格者しか使用が認められていません。技術士の資格を取得するためには、基本的に第一次試験の合格と実務経験を経て、第二次試験を突破しなければなりません。第一次試験は、まさに技術士になるための第1段階で、内容は大学のエンジニアリング課程レベルです。年齢・学歴・業務経歴などの制限はなく、広く門戸を開放しています。
なお、試験は基礎科目、適性科目、専門科目について、筆記の択一式で実施されています。また、文部科学大臣が指定した教育課程の修了者は、第一次試験が免除されます。

 第一次試験の合格者は、原則として7年、総合技術監理部門の場合は10年の実務経験を経て、初めて第二次試験の受験資格が得られます。大学院で学んでいた場合は、最大で2年まで実務経験に算入できるなどの制度があるものの、長い実務経験が必要です。
第二次試験については、専門的学識および高等の専門的応用能力を有するかどうかを判断するための筆記試験と口頭試験が実施されます。
なお、筆記試験の合格者だけが、口頭試験に進めるシステムです。技術士は登録技術者制を採用していることから、第二次試験の合格者は、所轄官庁の文部科学省へ登録、その時点で技術の権利と義務が発生します。

 

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